久遠の愛と約束を


書道の授業が少し伸びて教室に帰ると既にホームルームは終わっていた。



瑞輝の代わりに担任の先生になった三好先生は適当な先生で、こういう風に全員揃ってなくてもホームルームをしちゃう。



瑞輝はこんなことしなかったのにな…


全員が揃うまで待ってからホームルームをする。


それが最初はみんな煩わしかったみたいだけど、遅くなった次の日瑞輝は必ず謝るし、たまには飲み物を奢ってくれた。




「紘那お疲れ様、じゃ行こっか。」

「う、うん…」



葵は机に置いてあったリュックを背負い、私もスクバを持って教室を出る。


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