久遠の愛と約束を

三階の突き当たりの図書室が見えてきた時、図書室に1番近い社会科資料室から声が聞こえ私は思わず隣の教室に身を隠した。


「にっしー、好き…好きです」

「ごめん、菅野(すがの)。生徒とは付き合えない。」


私と同じクラスの菅野 奏(すがの かな)

実は彼女、熱狂的な先生のファンで葵をはぶったりしていたグループの中心人物の一人。



「何度言われても気持ちはわからないから。
高校生は高校生同士で付き合った方が楽しいと思うから僕のことは忘れて前進みなよ。」

「い、いやっ。かなは先生がいいのっ。先生じゃないと…」

「菅野、君のことは生徒としか見れない。仮に付き合っても君をひとりの女性とは見れないからごめんな。」


私が告白してるわけでもないのに先生の言葉に胸が痛む。


自分の好きな人にこんなにズタボロに言われたらメンタル崩壊だ。
…葵もこうやって振られたのかな。


「…で、でも。かなは諦めない。
先生が振り向いてくれる日までかなは諦めないんだからっ」


菅野さんは捨て台詞のように言い、勢いよく教室から出てきた。

幸い隣の教室にいた私には気づかずパタパタと走っていく。
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