久遠の愛と約束を
「2人とも、起きて。
着いたから俺はここにいるよ」
遥亮さんの声で私は欠伸をしながら目を覚ました。
葵も私につられて寝てしまったみたいで眠い目を擦っている。
2人で車から降りると、そこは大通り沿いにある有名なチェーン店の前だった。
「葵…ここどこ?」
「隣の市。ここまでくれば誰も学校の人いないだろうと思ってね。
ほら、入るよー」
腕をグイッと引っ張られカフェの中に入る。
平日の昼間、中には婦人会をしているであろう5人組の奥様方と数人のサラリーマンがいるだけ。
「紘那何飲む?私はココアにしよっかな〜」
「じゃ…カフェオレ……」
「あれ、紘那コーヒー飲めたっけ?
まぁいっか…
すみませーん、ココアとカフェオレお願いします。」