久遠の愛と約束を
葵の言葉に目頭が熱くなる。コクリと頷くとまた目から涙が溢れてきた。
「ほーら、紘那。笑って!
にっしーも紘那の笑顔好きだって言ってたから」
「え……?」
「冬休みね、にっしーに部活中呼び出されたの。
何かと思ったらね、
『加藤にとっても大切な人の笑顔を守り続けてくれ』
だって。
ほんと笑っちゃうよ…笑っちゃうけどさ…紘那、愛されてたんだね。」
そう呟いて葵は残りのココアを全部飲みきった。
ぬるくなっていたみたいで、甘い甘いって文句を言う葵は、いつもよりも輝いて見えた。
「葵、ありがと…私、頑張るね」
葵に宣言した私もぬるくなったカフェオレを一気に口に流した。