久遠の愛と約束を
「瞬くん、なんかごめんね…
いつでも遊びに来ていいからね?」
「い、言われなくても行くし!
じ、じゃーな!」
ドカドカと私たちの前から去って行った瞬くんとは下駄箱で別れ、私たちは新しい教室に向かった。
新しい教室は3階、しかもそれが社会科資料室の2つ隣の教室。
…そう、菅野さんが告白していた時、たまたま入った教室。
あの頃の私は先生の告白が信じられなくて距離をとってた。
今はとりたくなくても取ってるのに……あの頃の私にはきっと想像できなかった。
まだ瑞輝を思い出すと涙が溢れる時もある。
1人で寂しい夜、瑞輝からもらったネックレスを見ると止めどなく涙が溢れる。
もちろん、忘れることなんてできないし、忘れたくもない。
瑞輝からもらったネックレスはキラキラと私の胸元で輝いている。
思い出しても笑えるまで、私は乗り越えることができるようになってた。