久遠の愛と約束を

始業式、校長先生の長い話やら新着任の先生の紹介やら…私は全く興味がなかった。


鬼頭先生と三好先生の間にいつも立っていた、瑞輝の姿を追っていたから……


もうその場にはいないけど、どこかにいるんじゃないか、って……まるで幽霊みたいな扱いだなぁ、と1人で楽しい気持ちになっているといつの間にか始業式は終わっていた。




「ほーんと、紘那って他人に興味示さないよね〜
にっしーのことも最初はそうだったもんね」

「ゔ…っ…まぁ…そ、そうだったけど…」

「まぁ紘那らしいから、あたしはそんな紘那が好きよ?
でね、園田先生ならにっしーのこと何か知ってるかもじゃない?」




その一言で合点がいった。



…葵、私のことを思ってわざわざ知らせてくれたんだ。


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