久遠の愛と約束を

はぁ…なんで自分が告白してるわけでもないのにこんなに緊張しないといけないんだろう…。


やっと廊下を走る上履きの音が聞こえなくなり、図書室に向かうために教室から出るとそこには先生が立っていた


「せ、せ…」

「奥田、盗み聞きとは悪趣味だね〜」


びっくりしすぎてしまい声がでなく、私は首を精一杯横に振る


「ち、違いますっ。
図書室に行こうと…」

「図書室…今日閉館日だけど?」


呆れた声で言われ、図書室へと近づいてみると『本日閉館』の看板が下げてあった。



「うそ…どうしよ…」


近くに図書館も本屋もない…
でも月曜日までには決めないといけない…



途方に暮れている私を見兼ねたのか、先生は少しため息をついて口を開いた。

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