久遠の愛と約束を

瑞輝が学校を去って4ヶ月、一部の熱狂的なファンたちを除いてほとんどの人は瑞輝のいない生活に慣れていた。

まだ本当のことを話していない瞬くんも拓海も…



葵ももしかしたら忘れたいかもしれないのに、こうやって私のエゴで付き合わせてる気がして少し申し訳ない。




「で、でも……」


「紘那、余計な心配しないで。
あたしもにっしーのこと忘れられないのは一緒だし?
今日の放課後、図書室にいるらしいから押しかけよ〜」


タイミングよくチャイムが鳴り、鬼頭先生が入ってきたことで会話はここで途切れてしまった。





正直……大学時代の後輩ってあんまり会いたい気はしない。


なんか詮索してるみたいだし、私の知らない瑞輝を知ってしまう気がするから…。


知るにしても本人の口から知りたい……なんてもう一生叶わないかも知れないけど。

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