久遠の愛と約束を
「…い……や…ぁ……」
「あゆみんやめて!」
葵は怒りに満ちた声を出し先生の手を引き離そうとするけど、相当強いみたいでなかなか離れない。
それに比例するように先生の掴む威力は増していく。
『グリッ』
骨が折れたんじゃないか、ってぐらいの嫌な音と共に私の肩も限界を迎えていた。
「ふっざけんなっっっ」
「…ったい……!!」
葵は叫びながら、先生の脛を蹴った。
同時に先生は手を緩め、脛をさすりながらもがし苦しみ始めた。
「紘那逃げるよ!」
葵は私の手を引き、私たちは一目散に図書室から出て行った。
「ごめん、ほんとごめん!」
「あ…謝らないで……
葵が悪いんじゃないから……」