久遠の愛と約束を
園田先生はパソコンを打つ手を止め、そのまま立ち上がって私の方に向かってきた。
「…い……や……ぁ………」
「今日は逃さないわよ。
わたしの心の痛みを体感してもらわないとね」
ニヤニヤと笑いながら一歩、二歩と近づく園田先生から離れるように、わたしも一歩二歩と後ずさる。
園田先生から離れることに夢中になってると自分がどんどん入り口から遠ざかっていることに気づいた……けど、もう遅かった。
「あ……」
ドンと背中に本棚が当たりそれ以上後ろには引き下がれなくなってしまった。
ニタニタと笑みを浮かべる園田先生はペースを一層あげ私に近づいてくる。
「ひーろーなーちゃん。
やっと2人っきりになれたわね」