久遠の愛と約束を
…アレ、ここはどこ?
目を開けるとオレンジの光が映る真っ白い天井と鼻にツーンと刺さるにおいでここが保健室だとわかった。
「あっ紘那!
先生、紘那起きました」
「え、葵……?どうして……っっ!」
身体を起こそうと頭を上げると鈍器で殴られたような、ズーンとした痛みが頭中に響き渡る。
「あら、奥田さん頭上げちゃダメよ。」
保健の松井先生はゆったりとした口調で私に注意をするが、その声さえも頭に響き、とにかく頭が重い。
身体を起こしている状態がかなり辛く、そのままベッドの枕に頭を下した。
「とりあえず奥田さんを病院に……」
「先生、あたしの兄が迎えに来るのでそのまま病院連れて行きます。」
「そうしてくれると助かるわ…
とりあえずお兄さんが来る前に病院に提出する書類出しますね」