久遠の愛と約束を
あっという間に年も明けてしまい、私たちは無事に高校三年生に進級した。
「うっしゃぁー!今年は一緒だ!」
クラス替え当日、周りの生徒たちの注目を浴びていたのは瞬くんだった。
「ちょっと、瞬!恥ずかしいからやめてよ!」
「ふ、二人とも…声のトーン抑えてよ…」
瞬くんを怒ろうと被せた葵の声もなかなか大きくて、その二人と一緒にいた私はとても肩身が狭かった。
葵も私のことで色々迷惑をかけてしまって、一時期本当に元気がなかった。
その姿はまるで、自分に責任があると言っているようで本当に申し訳なかった。
なんとか、拓海と瞬くんに助けられながら変わらぬ穏やかな日々を送れていた。
「お前ら、俺も一緒だからな?」
「わかってるよ、拓海。葵も瞬くんも気づいてるから安心して?」
遅れてきた拓海も合流して、やっと四人揃った。
変わらないメンバーだけど、私たちはまた新たな気持ちで教室へと向かった。