久遠の愛と約束を
「二人とも、紘那のことが大事なのはわかったから。喧嘩はやめろ。
瞬、女同士の方がいいことだってあるだろうから、俺らの仕事は二人を見守ることなんじゃね。」
冷静な拓海の声に二人ともハッとした顔つきになって、そのまま口を噤んだ。
拓海は、いつもこう。本当に大事な時に手を差し伸べてくれる。
こんな友だちに恵まれてる私って、本当に……幸せ者。
なのに…
「みんな…っ、ごめんね……。」
みんなの優しさが嬉しくて、申し訳なくて…ずっと堪えていた涙が一粒ポロリと溢れた。
タガが外れたように出てくる涙は頬を撫でて、そのまま制服にシミを作っていく。
「紘那…泣かないで。紘那は悪くないから…
だから…だからっ、笑って?乗り越えるって、約束したよね?」