久遠の愛と約束を
「どうし、よ………滑り止め、受けれない…のに…」
葵のお母さんは教育熱心で、ある程度の大学じゃないと進学させてくれないらしく、所謂滑り止めは出願しない予定だった。
唯一、滑り止めとして出願したのがセンター利用で、それも得点率が結構高めの学校…
ここで失敗した、と言う事は、葵にはもう……後がない。
「葵…」
大丈夫
とか
葵ならいけるよ
とか
今の葵にかける言葉はこんな安っぽい言葉じゃない。
でも、今の私には…葵にかけれる言葉が見つからない…
グッと、唇を噛むと少しだけ血の味がした。