久遠の愛と約束を
「もう、卒業…か…」
授業中、誰もいない図書館に私の声が悲しく響き渡る。
あれから約2年、瑞輝のことを忘れたことはないし、これからもきっと、瑞輝のことを想い続ける。
『どんなに離れてても、連絡がとれなくても…心のどこかで繋がってると思う』
菅野さんの友達の言葉が、痛いほどわかる。
綺麗事って言われても、馬鹿だと罵られても…
私は、瑞輝が好きだから…
首元にあるネックレスを触ると、ひんやりとした金属独特の冷たさが伝わってきた。
「瑞輝……元気、かな…」
「あら、彼氏のことかしら?早く会えるといいわね」
丁度入って来た図書館司書の先生に聞かれていたみたいで、恥ずかしさで顔が一気に暑くなった。
「は、い……会いに、行きます…」
卒業したら、瑞輝に会いに行く。
手がかりなんてないし、また周りに迷惑をかけるかもしれないけど…
待つだけじゃ、ダメな気がするから…