久遠の愛と約束を
「ねぇ、なんか校門の方騒がしくない?」
葵が指差す方を見ると、何かを囲むように主に女子が校門付近に集まっていた。
葵は興味津々みたいだけど、私を含めた3人はあまり興味がなかった。
「ちょっと、紘那!行ってみよ〜」
「え、ちょっ…!待って!」
葵が無理やり私の腕を掴み引きずったから、私の足はもつれ、いまにも転びそうになりながら葵に流されるがまま向かった。
校門に近づくにつれ、人の話し声が鮮明になってくるけど誰がそこにいるかはわかりそうにない。
「めっちゃ人いるじゃん!何だろ〜」
より興味を示す葵は引っ張るスピードを一層まして、本当に転ぶかと思った時だった。
「紘那!」