久遠の愛と約束を
耳元でゆっくりと囁かれたのが擽ったくて、身体がピクリと反応する。
ミルクチョコレートのように甘い瑞輝の声に、私はまた溢れ出しそうな涙をこらえながら口を開いた。
「は、い」
これ以上ないほど、心臓がバクバクと音を立てながら瑞輝の胸の中で呟いた。
ギュっと、瑞輝の抱きしめが強くなるとともに胸の高鳴りも速度をより増す。
「もう、離さないから」
そう言った瑞輝は私の手を取って、さっきまでいた校舎の方へと向かった。
「「「きゃあああああっ」」」
止まっていた時が、動き出したように周りの悲鳴と取れる声が夕日が綺麗な校内に響き渡った。