久遠の愛と約束を
「ね、本当に入っていいんですか…?」
「大丈夫、テストに関するものは何もないから。自分の彼女に問題流失するような真似はしない。」
にっこりと笑う瑞輝に腕を引かれ私は社会科資料室へと足を踏み入れた
確かに机の上には瑞輝がいつも使っているパソコンも教科書もなく、目に見えるところには何も日本史のものは置いてなかった。
「紘那、そこ座って待ってて。
カフェオレ作るから」
「あ、う、うん…」
瑞輝が奥に入るとまもなくコーヒーの香りが部屋中を包む。
久しぶりに嗅ぐコーヒーの香りに少し胸が踊る。
いつものようにギィッと音のなるパイプ椅子に座り、瑞輝のカフェオレを待つ。