久遠の愛と約束を

「あら、西岡先生じゃない。遅くまでご苦労さま。」

「松井先生もお疲れ様です。」


どうやら養護の松井先生が保健室から出てきたところみたいで先生は私たちを残して先に去って行った



「紘那、立てるか」


瑞輝の後ろでペタリと座り込んでしまった私に瑞輝が手を差し伸べてくれるが、私は手も伸ばせないぐらい力が抜けてしまっていた。

首を横に振ると瑞輝は跼み、私を両手でひょいと持ち上げる


「ひゃっ」

「紘那、軽すぎ。ちゃんと食べてるか?
ほら、俺に捕まって。」

「た、食べてるよ…」



瑞輝のYシャツがくしゃりとなるほどギュッと掴み、おぼつかない足取りで瑞輝について行った。





途中で下駄箱に立ち寄りローファーを取り、職員玄関へと向かう。

途中何人かの先生に会ったが瑞輝の後ろに隠れてなんとかやり過ごした。
この時ばかりは薄暗い校舎に感謝した。
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