久遠の愛と約束を
「ん…ふ…ぁ…」
「…はい、終わり。紘那テスト頑張れよ」
くしゃりと頭を撫で、そのまま瑞輝はマンションから去って行ってしまった。
「瑞輝…ひどいなぁ…」
私の呟きは虚しく満月の夜へと消えていった。
「あー、終わったー!紘那これから勉強しよ?」
初日の日本史と数学のテストを終え帰る時間になった時、後ろの席に座る葵に話しかけられる。
「いいね〜どこでしょっか?」
「マック…あっ、カフェでもいいけど…うーんどうしよっか」
荷物を持ち、教室を出てどこにするか2人でいくつか案を出しながら下駄箱へと向かうために階段を降りようとした時だった。