久遠の愛と約束を
「紘那何難しい顔してるんだよ」
「ったぁ……
だって、今回のテスト難しかったんだもん。瑞輝、絶対満点取れないように作ったでしょ?」
デコピンされたところをスリスリと撫でながら尋ねると、ハハっと乾いた笑い声を出しながらグッと瑞輝の腕の中に収まる。
「紘那が満点なんかとっちゃうからだ…教師としてのプライドだよ。
まぁ今回は意地悪しすぎて赤点続出だけどな」
ギュッと強く抱きしめられ、瑞輝の体温がYシャツを通してじんわりと伝わってくる。
「わ、私は?大丈夫…だった?」
「あぁ…点数は言わないけどな。」
頭をくしゃりと撫でると瑞輝は私を解放し、奥へと入ってしまった。