久遠の愛と約束を
突然のことに呆気にとられ、そのままフリーズしていると瑞輝はやや大きめの白い箱を持って戻ってきた。
「はい、毎日頑張ってる紘那に俺からのご褒美。」
「え…あ、開けていい?」
コクンと頷かれ、箱を開ける。
「わぁっ、可愛い〜」
中には筆記体でHが書いてある白のマグカップが入ってた。
シンプルなデザインだけど、文字がデコレーションされていてすごく可愛かった。
「瑞輝ありがとっ」
「あぁ。これからはそれでカフェオレ作ってやるから。
…ほら、加藤が待ってるから行け」
私の手からマグカップをヒョイと取り上げ、私はあっという間に社会科資料室から追い出されてしまった。