久遠の愛と約束を
「ほら、行くぞ。2人になれる場所に」
腕を掴まれたかと思うとそのまま私の掌をガッツリホールドされる、所謂恋人繋ぎをされた。
「瑞輝…ここ学校だよ?」
「うちの学校に恋人繋ぎをしちゃダメなんて校則ないけど?
それにこの時間のシフトは俺だけだからバレないよ」
余裕綽々な笑顔を浮かべ瑞輝は私の手を掴んだままどんどん階段を登っていく。
ふと私の前を歩く瑞輝を見るとクラスTシャツには制服と同じ黒色のスラックスを履いていた。
多分同級生として付き合ってたら、こんな感じなんだろうな……
絶対に叶わないと思っていた制服デートができているみたいで嬉しかった。