久遠の愛と約束を
「いいじゃんっ。瑞輝から見たらまだまだ子供だもーん」
ぷうっと頬を膨らませプイッと瑞輝から目をそらす。
そらした方向には綺麗な鰯雲があり、ついついそっちに目がいってしまう。
あの雲はソフトクリームみたい。あっちはクリームパン。
こうやって小さい頃は1人でよく雲を見てたなぁと思わず自分の世界に入り込んでしまった。
「紘那…空もいいけど俺を見てよ。」
急に背中が重くなったと思ったら瑞輝が後ろからギュッと抱きしめていた。
「ご、ごめん……許して?」
「うーん、紘那が可愛いから許してあげるよ。」