久遠の愛と約束を
「だから俺、先生になるの諦めようかと思ってるんだ。」
ずっと心の中にしまいこんでいた言葉。
初めて会った、しかも中坊にどうしてこんなことを漏らしたのか俺もわからないが…いつの間にか口走っていた。
思っていたことをいざ口にしてみると、急に寂しさがこみ上げてきて目頭が熱くなる。堪えるために唇をグッと噛むと少しだけ血の味がした。
「お兄さん…ダメだよ、諦めちゃ!
私もね、陸上何度も諦めようと思ったの。でも好きだから諦められなかった…
お兄さんも一緒だよね?先生になりたいんだよね?
なら……
他の教科でもいいじゃん!」