久遠の愛と約束を
周りに人がいないから泣き声も堪えず、まるで子供のように泣きわめく私に瑞輝は優しく背中をさすってくれた。
瑞輝の胸の中、ジャージはぐっしょりと私の涙で濡れてしまった。
「私ね、今も思うの。陸上してたらって…
でも、そしたら瑞輝とこういう時間取れないからやっぱり今がいい。
瑞輝、ありがとう…」
「そうだな…こればかりは感謝しないとな。」
瑞輝は私の目元に残っていた涙を拭ってくれた……と同時に手に持っていたソフトクリームを半分ぐらい食べられてしまった。
「あーっ、私の牧場限定ソフトクリーム食べた…ひどい…」
「買ったの俺だし、いいじゃん?
また来た時、買ってやるよ。」
そう言ってしたキスはソフトクリームの甘さと涙のしょっぱさでいっぱいだった。