久遠の愛と約束を

「え…?」


飲みかけのコーヒーを持ったままカチコチに固まってしまった私に先生はグッと近づき

『チュッ』


私の唇に触れるだけのキスをした


「…なっ、なななっ?!」

思わず大きな声を出してしまい、先生にしーっとまた唇を塞がれる。



私のフ、ファーストキス……


夢見がちなことも、漫画とテレビの見過ぎなのもわかってる。
わかってるけどっ…ファーストキスは好きな人とできるものだと思っていたし、もっとロマンチックだと…



…いや、先生のことは別に嫌いではないけど、好きではない。



どんどん火照っていく顔には、どうしてかわからないけど涙が止めどなく流れてくる

「ごめん…泣かせるつもりじゃなかったんだけどなぁ」


よしよしとまるで私を子供のようにあやす先生に今度は怒りがふつふつと湧いてくる
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