久遠の愛と約束を
「あっ、西岡先生。わざわざありがとうございます」
「いえ、僕の生徒ですので…
清水どうした?」
迎えてくれたのは養護教諭の松井先生。
先生の足元には、マラソンのコースから少し左に逸れた坂道に
同じクラスの清水瞬(しみず しゅん)くんが這い蹲るように倒れ込んでいた。
「にっしー、俺足挫いたっぽい…マジ痛いんだけどー」
よく見ると右の足首は赤く腫れていた
…うわぁ…痛そう……
「とりあえずテーピングしましょうか……あれ、テーピングがないわ」
緊急用のポシェットにはテーピングが入っていないらしく松井先生はオロオロしてる。