久遠の愛と約束を
*
「紘那おはよ〜」
「あっ、瞬くんおはよう」
マラソン大会を境に、瞬くんは私によく話しかけてくれるようになった。
いつも陸上部での活動を教えてくれて、なんだか私も練習した気分になって嬉しい。
「ねー、紘那ってさにっしーの事どう思ってるの?」
「…え、な……んで?」
突然の質問に私の声は上ずってしまい、瞬くんはケタケタと笑っている。
「何動揺してんだよ、紘那。
もしかして、にっしーの事す………」
「はい、ホームルーム始めるから席ついて〜」
タイミングよく瑞輝が入ってきて、瞬くんが話した内容はうまく聞き取れなかった。
「ほら、清水席に……」
「俺、諦めないから。」
謎の諦めない宣言をして瞬くんは自分の席に、瑞輝は苦笑いをしながらホームルームが始まった。