久遠の愛と約束を



「紘那おはよ〜」

「あっ、瞬くんおはよう」



マラソン大会を境に、瞬くんは私によく話しかけてくれるようになった。



いつも陸上部での活動を教えてくれて、なんだか私も練習した気分になって嬉しい。



「ねー、紘那ってさにっしーの事どう思ってるの?」

「…え、な……んで?」



突然の質問に私の声は上ずってしまい、瞬くんはケタケタと笑っている。



「何動揺してんだよ、紘那。
もしかして、にっしーの事す………」

「はい、ホームルーム始めるから席ついて〜」




タイミングよく瑞輝が入ってきて、瞬くんが話した内容はうまく聞き取れなかった。



「ほら、清水席に……」

「俺、諦めないから。」



謎の諦めない宣言をして瞬くんは自分の席に、瑞輝は苦笑いをしながらホームルームが始まった。

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