久遠の愛と約束を
「意味わかんないっ!何でよ。何で…何でキ…」
これ以上言葉にならない怒りに唇を噛む。じわりと血の味がしてきて目の前に置いてあったコーヒーを流し込む
氷が溶けてしまったコーヒーは水っぽくさっきほどは美味しくないが甘ったるい茶色い液体が私に冷静さを取り戻してくれる。
ふぅっと深呼吸をして先生の顔を見つめる。
「あの、せんせ…」
「奥田、好きだ
俺と付き合ってほしい」
わたしの言葉を遮ったいきなりの告白に開いた口が塞がらない。
「な、なんで…ですか?
だって生徒は無理って…」
「確かに生徒と付き合う気はない。
でも俺は奥田を一人の女として好きになったんだ」
いつもよりキリッとした顔でまっすぐ私を見る目が、この言葉が嘘でないことを証明してる
一人の女…とはいえ私はまだ15歳のひよっこ。
しかも入学してからまだ2ヶ月とちょっと。