久遠の愛と約束を
聖なる日が掛ける魔法

私立なのにギリギリまで授業がある我が校。


終業式前日、クリスマスイブ当日である今日も、6限まで授業があった。





「紘那、今年も来るよな?」

「あ、拓海(たくみ)!行くよ」


6限の瑞輝の授業が終わると、隣のクラスの望月 拓海(もちづき たくみ)が私の元に来た。


机を挟む形で顔をあげると、黒板の前で今日の授業の質問に答えてる瑞輝が見えて顔が思わずほころぶ。





拓海とは中学から一緒。父親同士が高校時代の先輩後輩関係らしい。


早くにお母さんを亡くしたことを気にかけてくれる拓海のお母さんは、何かと気遣ってくれて家族ぐるみでの付き合いをしてもらっている。



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