久遠の愛と約束を
一足先に来ていた瑞輝は極寒の部屋で手をスリスリさせながら、お揃いのマグカップでコーヒーを飲みパソコンを開いていた。
「奥田、寒いからドア閉めて」
瑞輝に背を向けドアを閉めていると首の後ろから腕を回され、瑞輝の身体が密着した。
「瑞輝…」
「紘那…俺情けないわ。望月と話してるだけで嫉妬するなんて」
瑞輝は色っぽい声で私の耳元で囁いた。その声に私の胸は疼く。
「瑞輝…っ。私、拓海は家族みたいなものだから安心して?
好きなのは、み…瑞輝だけ、だよ?」
恥ずかしくなってしりすぼみになった言葉。
瑞輝は腕を緩めると私を自分の方に向かせ、顔が唇に触れるほどまで近づける。