久遠の愛と約束を
『〜♪〜♪』
そんな私たちのいい雰囲気を崩すように鳴り響くのは私のスマホ。
静かな空間に響くスマホの音はやたらと大きく聞こえる。
「紘那出ていいぞ。」
「う、ん…ごめんね?」
瑞輝の腕から解放され通話ボタンをタップする。
『もしもし、紘那…お前まだ学校か?』
「あ、うん…ちょっと仕事が溜まってて…」
瑞輝の方を見ると電話の相手を察したらしく、少しだけ不機嫌な顔をしていた。
いつもは見せない顔をしている瑞輝がなんだか可愛くて、思わずふふっと笑みがこぼれてしまう。