久遠の愛と約束を

『何笑ってんだよ、紘那。
15分後に迎えに行くから早く終わらせて校門こいよ』

「えっ…ちょっ、ちょっと!」



拓海は一方的にそう告げて電話を切ってしまった。





はぁ、とため息をつくと、どうしたと瑞輝の顔が近づく。




「拓海、15分後に学校に来るんです…」

「…そうか。」

「私、もっと瑞輝といたかったな…せっかくのクリスマスなのに……」




付き合って初めての恋人たちのイベント。

教師と生徒だから外でデートなんてできないし、瑞輝は忙しいから休日に会ったりすることもできない…




もっと一緒にいたい……どうしても、そう思ってしまう。



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