久遠の愛と約束を
突然キスをやめた瑞輝は私からゆっくりと離れた。
そのまま瑞輝は私の手をスーツの裾からそっと手を引き剥がして、同じ目線になるように屈んだ。
「紘那、目、瞑って?」
「…えっ…ど…?」
「いいから、ほら。」
瑞輝に言われるがまま目を瞑ると、首にひんやりとした感覚が伝わってきた。
「目、開けていいよ。」
首元に目を落とすと、シルバーのオープンハートの中央に水色の石がついたネックレスがキラキラと輝いていた。
「瑞輝……これ……」
「出かけられない代わり…にならないと思うけどプレゼント。」
石とか、あんまり詳しくないけど、きっとこの石は私の誕生石のアクアマリン。
瑞輝は私の誕生日を知っているからアクアマリンを選んでくれたんだろう。
「瑞輝、ありがとうっ。
すごく…すごく嬉しい!」