久遠の愛と約束を

「でも、私…先生とは…」

「それは俺のことが好きじゃないから?それとも加藤のこと?
…まぁ奥田がなんと言おうと俺の気持ちは変わらないから。」


私の言葉を遮ってにっこりと笑みを浮かべもう一度私の顔に近づこうとした時…


『西岡先生、至急職員室までお戻りくださいー』


教頭先生のおっとりした声が静かな社会科資料室に響き渡る




「はぁ…行かないと。
奥田、また2人で話そうね」



ふわりと笑う先生は私の頭を撫で、社会科資料室を出て行ってしまった。




1人残された社会科資料室で私は盛大に溜息をつく


手元にあったカバンからスマホを取り出して見るとこの部屋に来てから30分しか経っていなかった


この30分はなんだったんだろ…


みんなの王子様、にっしーからのこの告白が全ての始まりだった
< 9 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop