久遠の愛と約束を
…どうして、だろ。
どうして別れ際であんな事をしたのか、正直自分でも不思議。
『瑞輝…好き、大好きっ…』
勢いよく引っ張ったからか、瑞輝が少しよろけて前のめりになったところに……私は自分で初めて、キスをした。
瑞輝みたいに上手くもないし、触れるだけの……キス。
きっと、これは寒さのせい。
クリスマスのせい……
何度も感じているはずなのに、自分から口付けた瑞輝の唇の感触はまだ、私の唇の上に残っている。
ゔぅっ……恥ずかしい。
その上、そのまま逃げるように走って校門に向かったから、拓海の元に着いた時に私の身体はポカポカとしていた。