王の器
ドンっドン ワァー バアァーン

大砲が唸る

人の雄叫び


そこは戦場、あたり一面は真っ赤な血の海だ。

だがその戦場に広がるのは不思議な光景だった。

普通は相手がいて戦場といえるものとなるのに、億万の兵士が命をかけて突撃する先には小さな、例えるなら4才くらいの幼い子供が二人だけだった。

何と可笑しな光景だろうか。
剣の一振りだけで殺されてしまいそうな幼い子供の前には

      赤

の色しかなかった。手ですくえそうなほどの量の血

< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop