another新撰組・1
ペタペタ。
ゆ~っくりと、廊下を歩く。
今日走ってばかりだったから、少しはゆっくりしたい。
「あ、テツ君。」
後ろから、朗らかな、少し高い声が俺を呼んだ。
くるり。
「あ、沖田さん。・・・逃げられたおかげで、苦労したんですよ。」
「あっはっは。ごめんね~。」
この人、全然反省してないな。
「ま、許してよ☆」
いや、だから、ウインクしたって駄目だし。
「テツ君の代わりに怒られてあげたからさ。」
「沖田さん、もう怒られたんですか。」
「そうだよ~。謝りに行こうと思ってさ~。で、行くなり、背中をゲシッって、下駄で蹴られてさ。」
ほら、見てみて、と見せられた背中には、くっきりと赤い線が二本書かれてた。
うわっ、痛そう。
「土方さんって、容赦ないからね~。オチャメなイタズラなのに。」
「・・・。」
大人はオチャメなイタズラはしないし、まして、会議で人の秘密を公開しないと思う・・・。
「あ、テツ君、反対意見あるんだね。全く、テツ君もマジメだなぁ。」
あっはっはっはっ、と、また大きく笑って、俺の頭をぐちゃぐちゃと撫でる。
「や、止めて下さいよ。」
髪がぐちゃぐちゃだ。
マゲにしてなくても、直すの大変なの、沖田さんだって知ってるのに。
ゆ~っくりと、廊下を歩く。
今日走ってばかりだったから、少しはゆっくりしたい。
「あ、テツ君。」
後ろから、朗らかな、少し高い声が俺を呼んだ。
くるり。
「あ、沖田さん。・・・逃げられたおかげで、苦労したんですよ。」
「あっはっは。ごめんね~。」
この人、全然反省してないな。
「ま、許してよ☆」
いや、だから、ウインクしたって駄目だし。
「テツ君の代わりに怒られてあげたからさ。」
「沖田さん、もう怒られたんですか。」
「そうだよ~。謝りに行こうと思ってさ~。で、行くなり、背中をゲシッって、下駄で蹴られてさ。」
ほら、見てみて、と見せられた背中には、くっきりと赤い線が二本書かれてた。
うわっ、痛そう。
「土方さんって、容赦ないからね~。オチャメなイタズラなのに。」
「・・・。」
大人はオチャメなイタズラはしないし、まして、会議で人の秘密を公開しないと思う・・・。
「あ、テツ君、反対意見あるんだね。全く、テツ君もマジメだなぁ。」
あっはっはっはっ、と、また大きく笑って、俺の頭をぐちゃぐちゃと撫でる。
「や、止めて下さいよ。」
髪がぐちゃぐちゃだ。
マゲにしてなくても、直すの大変なの、沖田さんだって知ってるのに。