記憶の壁
1
『ねぇ、夏菜綺麗でしょ?何でそんな怖い顔するの?本当は好きなくせに。』
暗い路地裏で佇む女の人は私を見て笑いながら言う。
視視悪く女の人の顔は見えない。
『貴女は誰なの?何言ってるの?』
『あははははははははははははははっ。夏菜こそ何を言っているの?あんたの足下に有るもの気づいてないの?』
女の人とても楽しそうに笑った。
恐る恐る足下に目を向ける。
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』
足下には血だらけの男性の死体があった。
『な、なんなのよこれっ!貴女がやったの?なんなのっ!』
『あははははは!あんたほんとにバカね。』
そう言いながら女の人が近づいてくる。
私はなぜかうごけない。
女の人の顔も見えないし死体が有るしで
私はパニック陥る。
周りを見渡してもなにもないのだ。
『だ、誰かーーー!助けてー!』
キョロキョロしながら叫ぶ。
誰居ないなんてあり得ないいつか誰気づいてくれるはず。
そう思いもう一度叫ぼうとした時…
『ねぇ、夏菜ほんとに私がやったと思ってるの?』
顔の真ん前で声が聞こえた。
ゆっくりと顔を前に向けると
少し動いたら触れてしまう距離に女の人がいた。