記憶の壁
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ばっと飛び起き周りを見渡す。
そこは自分の部屋だった。
『なんなのよ…。』
一息ついて私は部屋を出る。
洗面所で顔を洗い鏡に移る自分の顔を見る。
相当うなされたのかストレート髪が首に張り付いている。
私、杉本夏菜(スギモトナツナ)は最近おなじ夢を見て
同じように目を覚ましている。
『やってらんないっつーの!』
服を乱暴に脱ぎ
お風呂場に入り冷たいシャワーを頭からかぶる。
同じ夢ばかりで最近は寝不足ぎみだ。