記憶の壁
ひとまず部屋に戻り着替えを済ませる。
まだなれない制服は少し恥ずかしい。
私たち3人とは同じ高校に通っている。
ついこの前入学したばかりだけどね。
テーブル名前に座り濡れた髪を乾かす。
ストレートでセミロング淡い茶色の髪は母譲りのものだ。
私の両親は海外で仕事をしていてこの一軒家には
私1人で住んでいる。
寂しくはないけど
2人のことが心配だった。
髪がく乾いたら軽くメイクをしてリビング降りる。
『ナイスタイミング~!ご飯できたよ!』
『ありがとう!』
テーブルには瑛士手作り朝食が並ぶ。
『今日は和食でーす!』
『うまそ~!いただきます』
『ちょっとっ!』
お味噌汁に手を伸ばしたところで
玄関から走ってくる音がする。