ユウガオ



何分たったかな?
3分?5分?

ずいぶん長く感じた。

「9歳って一番可愛い年頃じゃんね!」

私は彼をぐいと離すと笑顔で言った。


これ以上言葉が出ない

私には関係ないけれど、彼の
家庭を壊したくない。


「もう、あってくれない?」

彼は前を向き直して聞いた

車は発進し始めた。


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