ユウガオ



振り返り私が上になると
止まらなくなるキス

何度舌を絡めただろう
何度唇をつけただろう


私の耳に舌を這わせる彼
そして胸元に小さな印をつける


私にはつけられても
つけることは許されない


むなしい気持ちにもなる
けれど彼はそれ以上手を
出してこなかった


「のぼせそう…」
彼は急に立ち上がると

「早く上がりなよ」と
おでこにキスをしシャワーを
あびにいった


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