ユウガオ



簡単に私をだこうとしない彼に
嬉しい気持ちと少しさみしい
気持ちを抱く



キングサイズのベッドの左端に
ちょこんと体育座りをした
窓の外を見つめた

高すぎてもう星空しか見えない



星って何億光年って離れてる
けれど光を届けてる、私たち地球に


「…すき…だなぁ」

こぼれた言葉

こんな簡単な二文字が言えない




「…遠いよ…」
彼は私を抱きしめる

彼はいつも抱きしめてくれる

「…ごめんな
まりのことになると
俺余裕なくなる」

< 26 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop