ユウガオ



私の肩に頭を乗せ彼は

「誰かに取られるんじゃないかって。
でもこんな立場だと俺は
何にも言えない。だから…」

と言った



「私…今は一緒にいられることが
何よりも幸せだよ?
たしたに、将来はお母さんに
なりたいって思うし家族
作りたいって思う。
けど、今はたぁと一緒に
居られるだけで幸せ。」


その日は彼の腕の中で眠った



ずっとこうしてたいって
思った
朝が来なきゃいいのにって



けれど思いとは裏腹に朝は来る

彼はいなかった

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