ユウガオ
耳を押し当ててみると
今まで聞いたことないくらい
早い心臓の鼓動
「まり…」
私と手を解こうとする彼に
嫌と言わんばかりに強く抱きつく
チュッ
振り向いた彼の唇に背伸びを
してキスをした
バスルームだから余計に
響く音
彼の腕を引っ張りバスタブに
入ると私は彼の上で
キスを降らせる
額に、瞼に、鼻に、頬に
唇に、耳に、首筋に、胸板に
乳首に
彼が少し苦しそうに
「んっ」と悶えた
私はSかもしれない
彼をいじめたくなった。
耳たぶに吸い付き
首から胸を指先でなぞる
彼はびくっとしてさらに硬くした