ユウガオ



「もしかして電話?」
翌朝、帰りの車の中で私は
彼に尋ねる


彼は運転しながら前を見たまま
「うん」といった


「…そんなこと気にしてたの!?
ただの同期の看護師だよ!」


彼の可愛い一面に胸がなった


「はぁ…なんで俺1人で
はやとちってんだ…」


安堵の笑みとため息をつき
左腕で私を抱きしめた



頬にキスをして
「今年もありがと」というと


「やっぱ、余裕ねえや…」
と顔を真っ赤にしてる彼だった


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