ユウガオ



「まり!」

あ、たぁの声だ

私はついに幻聴まで聞こえるように
なったのだろうか…



足早に駐車場にたどり着いた時
「まりな!」

息を切らし肩で呼吸する彼の
姿を見た。

2ヶ月ぶりくらいかな


ダメだ、会うと愛しさが
込み上げてくる



「なんで…無視?」

彼の悲しそうな瞳に私は
飲み込まれそうだった


けれど、そんなことよりも
私からたくさんの言葉が
溢れてくる…


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