ユウガオ



私は弱虫だ



3度目のデートの今日

夜景の見える展望で私を
後ろから強くだきしめる彼

私は何も出来ず、
抱き返すこもできなかった。


「ごめん、困るよな…」

「…」

「もう少し…」

「…」

何も言わずぎゅっと抱き返した
それが精一杯。

もっとこうしてたいよ。
の意味を込めて…



多分この時にはもう好きだったのかも
しれない

必死に自分に言い聞かせてたから

好きになっちゃダメだって


< 6 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop